祖母がなくなった時、お葬式はキリスト教の牧師さんに来ていただいてキリスト教にのっとった葬儀を城東の斎場でしていただきました。祖母の希望だったからです。
でも、祖母はキリスト教信徒ではありませんでした。仏教徒です。それなのにキリスト教のお葬式を望んだ理由は、祖母が60代のころに先に天に還った祖父(祖母の夫)がキリスト教徒だったからです。祖母は生前キリスト教の洗礼を受けようとはしませんでしたが、お葬式はキリスト教式の方が夫とあの世で再会しやすいと思っていたようです。キリスト教の天国と仏教の極楽が違う場所なのかどうかは分かりませんが、祖母の気持ちは分かる気がします。
キリスト教徒じゃなくても牧師さんにお葬式が頼めるかどうかについては教会や宗派によって違うのかもしれませんが、祖母が頼んでいた牧師さんは普通に受けてくれました。
祖母は晩年の数年間、完全に介護が必要な状態で意思表示もできなくっていました。キリスト教式のお葬式を挙げられたのは祖母が元気なうちからお葬式の希望を周りに伝えていてくれたからです。その人の希望に沿ったお葬式をあげるために、元気なうちから希望を話してもらうのが大切ですね。